仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判
今回は『仮面ライダーアマゾンズ 最後の審判について書いていこうと思います!』
予告編映画の基本情報
【題名】仮面ライダーアマゾンズTHE MOVIE 最後ノ審判
【監督】石田秀範
【脚本】高橋悠也
【監修】小林靖子
【原作】石ノ森章太郎
キャスト・登場人物
藤田富…水澤悠(みずさわはるか)仮面ライダーアマゾンオメガ
人でもアマゾンでも守りたいものは守り、狩るべきものは狩る”養殖”のアマゾン。水澤令華の細胞をアマゾン細胞に移植して誕生した。仮面ライダーアマゾンオメガに変身する。
谷口賢志…鷹山仁(たかやまじん)/仮面ライダーアマゾンアルファ
人間を守るためにアマゾンを一匹残らず殺しつくすことを目的とする”野生”のアマゾン。アマゾン細胞の開発者の一人であり、自身の体にアマゾン細胞を移植し、仮面ライダーアマゾンアルファに変身する。
武田玲奈…水澤美月(みずさわみずき)
悠の義理の妹で水澤令華の長女。season2で悠との決着をつけるために黒崎隊に入隊する。2年後でも黒崎隊に所属。
東亜優…泉七羽(いずみななは)
かつての仁のパートナーの女性。season2で仁との子の千翼(演:前嶋曜)を出産、その後溶原性細胞のオリジナルとしてクラゲアマゾンとなり、アマゾンアルファの攻撃と圧裂弾の爆発により死亡。
俊藤光利…志藤真(しどうまこと)
駆除班のリーダー。一旦駆除班が解散した時season2でバーを経営していたが、かつての仲間たちと駆除班を再結成。
田邊和也…福田耕太(ふくだこうた)
駆除班のメンバー。仲間からは「フク」と呼ばれている。season2で母親の介護の為、黒崎隊に所属していたが、母親がアマゾンとなりかつての仲間であるアマゾンのマモル/モグラアマゾン(演:小林亮太)との決着をつけるため、駆除班と合流。
宮原華音…高井望(たかいのぞみ)
駆除班の女性メンバー。勝ち気で男勝りな性格。
勝也…三崎一也(みさきかずや)
駆除班のメンバー。明るく駆除班のムードメーカー。season1でマモルに片腕を食われてしま
う。
三浦孝太…黒崎武(くろさきたけし)
4C・黒崎隊の隊長。命令に忠実でクールでドライな性格。
籾木芳仁…札森一郎(ふだもりいちろう)
黒崎隊のメンバーで政府から派遣された男。戦闘面では全く使えず、本人もできるだけ前線には立ちたくないと思っている。
神尾佑…橘雄吾(たちばなゆうご)
4Cの局長でアマゾンをビジネスに利用しようとしている。映画では、「切子聖園」を拠点にしたある計画を進めている。
加藤貴子…水澤令華(みずさわれいか)
「アマゾンプロジェクト」の責任者。息子の悠に対して愛情を超えた執着心をもっている。
藤木孝…天条隆顕(てんじょうたかあき)
元凶である野座間製薬の会長。アマゾンの行く末を見守りたいと願っている。
姜暢雄…御堂英之助(みどうえいのすけ)/アマゾンネオアルファ
ネオアルファの変身者であり、養護施設「切子聖園」の園長。ある計画に深くかかわっている。
あらすじ
アマゾンでたった二人の生き残りの一人の水澤悠は4C・黒崎隊に追われ、追い込まれてしまう。
その時、妹である水澤美月が悠をかばい足を負傷し悠とともに湖の中に姿を消してしまう。流されてたどり着いた場所は、養護施設「切子聖園」だった。悠はそこで園長の御堂にここに住まないかと提案されるがそれを断る。
そして悠は切子聖園の闇に触れてしまう。そこは「アマゾンを食用として畜産する」といういわばアマゾン牧場であった。秘密を知った悠は今すぐアマゾン達を逃がそうとする。
さらにそこに鷹山仁が現れる。守る者と殺す者、二人のアマゾンに今決着がつく。
本編の感想(ネタバレ注意)
やっと救われたね…仁さん…
今回の映画を仁さん視点で一言で言うなら「死ぬことを”許された”物語」。
この一言から察するに今回で仁さんは死亡してしまいます。
しかし彼はsaeson1&2で人間を守りたいと言いながらやってきたことのほとんどが裏目に出て、結果的にたくさんの被害を出してしまった。
さらに自分についてきた七羽さんのアマゾン化や自分の息子である千翼に辛い業を背負わしてしまう。このような罪を犯しながら死ぬことを”許されない”、それが仁さんですね。
極めつけに今回でさんざん人間を守るといいながら、人間である御堂を殺してしまう。
自分の言ったことを曲げてまで、無害なアマゾンを殺そうとする仁さんに悠はそれを止めようとします。そして仁さんは悠に
「生き残るのはどちらか一方だ」
と言い、長い戦いに決着がつき悠が勝者となりました。
仁さんは最期に七羽さんの膝の上で
「ただいま」
といいました。ここで僕は涙が止まりませんでした。
このシーンでやっと仁さんは”死ぬことを許された”のでしょう。
仁さんのアマゾンに対する思い
仁さんは七羽さんの幻にこのようなことを言ってました。
「アマゾンは俺の子供みたいなものだから…やらなきゃな…」
このことから、彼なりにアマゾンのことを気にかけていることがわかります。
そして自分の子供でも、いや自分の子供だからこそ、彼らがいずれ人食いになってしまわないように、その選択で誰かと衝突することになっても、自分が狩らなくちゃならないと考えていると僕は思います。
かつて自分の手で引導を渡した千翼のように。
そして仁さんはアマゾンを殺すことに対して
「いつまでたっても慣れない」
といってました。
そりゃそうですよ。そんなこと慣れろなんて言う方がおかしいですよ。
その言葉を聞いて、本当にこの人はつらい道を自分から進んでいるんだなぁと思いつらい気持ちになりましたね。
そしてそんな道を進んでまで人間を守る彼は正真正銘誰もが認める”仮面ライダー”だとも思いました。
ついに一線を越えた悠
今回、僕が一番衝撃的だったのは悠の「守りたいもの」を自ら食べてしまうことです。
これは仁さんの「人間を殺す」との対義ですね。
しかも彼がそうなる経緯があまりにも悲しいのです。彼が食したアマゾンのムク、彼女はもともと人間に食われるために生まれてきた存在で本人もそれが使命だと感じていました。
しかし彼女が殺される寸前にもう一人のアマゾンの子の肉が残されているのを目にし、さらにその子の死体をみて初めて”生きたい”という感情が湧きアマゾンの調理場にいた人間を(橘局長を除いて)一人残らず殺してしまいました。
その後悠が現場に来てムクに対し
「いこう」
といいました。しかしそれを許さないものがいました。御堂はネオアルファに変身し施設内のアマゾンを全員殺そうとしました。当然悠が応戦しましたがネオアルファの強さにかなわずネオアマゾンズドライバーを破壊され、体にもダメージをおってしまいます。そしてムクは施設の少年を守るために深手を負ってしまいました。さらに御堂に囚われていた仁さんが解放され逃げだしたアマゾンを狩るべく施設を出ようとしたところを悠が止めに入りましたが、ボロボロの体なので止めることが出来ませんでした。
もはや風前の灯火の悠にムクは
「私を食べて」
と提案しました。
もちろん悠は躊躇しましたが、ムクが助からないこと、自分の命で誰かの助けになりたいという願いが悠に一線を越える後押しをしました。
それにより悠は仁さんとの最後の戦いに臨めました。
守りたいものは守りたい。そういっていた悠が守りたいものに守られてしまい、その命を頂いてしまった。しかしそれでも悠は
「みんなを守りたい…」
と言いました。その言葉は悠のどんな言葉の中でも一番強いものを感じました。
悠もまた、悲しみを背負って戦う”仮面ライダー”なのです。
駆除班とか黒崎さんとかネオアルファとか
まず駆除班は人間たちの中でも一番アマゾンの苦しみを理解していることがすごい伝わってきましたね。
とくに三崎君はマモちゃんに腕を食われたので駆除班の中でもその苦しみを一番理解しているでしょう。だから三崎君は自分が施設から脱走したアマゾンに食われようとしても
「人間はアマゾンを食ってるのにアマゾンは人間を食っちゃいけないなんておかしい」
と言い抵抗しませんでした。
本当に三崎君はアマゾンズの世界の中で屈指の聖人ですね。
もともと三崎君は僕のお気に入りの一人ですが、この映画でもっと好きになりました。
黒崎さんや札森はseason2から全く変わっていませんでしたね。命令に忠実で徹底してアマゾンを駆除しようとする黒崎さん、あいっ変わらずチキンで僕のお気に入りの一人の札森とこの人たちは平常運転だなと思いました(笑)。
さて今回の劇場ライダー?(HPなどで仮面ライダーの表記ナシ)のネオアルファについてですが
武器かっけぇぇぇぇぇぇぇぇ
小型のガトリングとチェーンソーがついた武器なのですが、これがおっそろしく強くてカッコいい!変身者の御堂についてですが、僕的には少し小物な感じが否めないんですよね…。
化けの皮が剥がれると一転して施設の子たちを見下して、殺そうとするさまがなんとも浅ましい。
しかし最後は解放された仁さんに殺されてしまいました。
彼はネオアルファに変身こそしますが少なくとも彼自身は本当に人間だったと思います。なので彼が「仁さんが初めて殺した人間」となります。小物ですが仁さんにとって重要な役割を果たしたなと思います。
まとめ
この映画は本当に悠と仁さんの決着がすごく丁寧に描かれた素晴らしい映画だと思います。
しかしseason1&2を視聴していないといとあまり面白く感じないんじゃないかなと感じました。
個人的に施設のアマゾンが死ぬことが使命というところで千翼を思い出してしまいます。
自分が生きてはいけないのに最後まで生きようとしていた千翼と対照的だったので。
最後になりますがこの映画はまだ始まったばかりなのでseason1&2を見ていない人はこの映画を見る前に視聴することをお勧めします。その方が1000倍楽しめると思います!
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