こんにちは!
今回は、グロなのに爆笑してしまう映画「キック・アス」の2作目、
「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」の感想を書きたいと思います。
この映画の個人的な評価は、星3と少し低めです。
しかし、前作に出ていた、「レッドミスト」の斜め上な成長??笑の仕方や、キック・アスに触発されて誕生した正義のヒーローなど、見ていてとても楽しい映画でもありました。
予告編映画の基本情報
【題名】キック・アス/ジャスティス・フォーエバー
【監督】マシュー・ヴォーン
【原作】kick・ass
キャスト・登場人物
アーロン・ジョンソン(デイヴ・リズースキー / キック・アス役)
主人公のデイヴ(キック・アス)を演じています。
前作では冴えないヒーローオタクでしたが、今作ではヒットガールに鍛えられ、成長しています。
クロエ・グレース・モレッツ(ミンディ・マクレイディ / ヒット・ガール役)
作中では怪物的に強い少女(ヒットガール)を演じています。
クリストファー・ミンツ=プラッセ(クリス・ダミーコ /マザーファッカー役)
前作では、どうしようもないマフィアの息子でしたが、作中では、父を殺され、復讐に燃える悪のボスとして、成長???し、キック・アスを倒そうと奮闘します。
あらすじ
麻薬密売組織との死闘から、3年。
キック・アスとヒットガールは普通の高校生と同じ生活を送っていた。
しかし、キック・アスは刺激を求め無謀にもヒーロー活動を再開した。
ヒットガールはキック・アスを鍛えていくが、義理の父にヒーロー活動を禁止され、ヒーローを辞めてしまう。
そんな時、マフィアのボスである父をキック・アスに殺されたレッドミストは、マザーファッカーと名乗り、悪の軍団を結成する。
刺激のためにヒーローを続けるキック・アス。
自分と言う存在を決められないヒットガール。
復讐に燃え、斜め上に成長をするレッドミスト。
一体どうなってしまうのだろうか……。
本編の感想
※この先ネタバレあり
記事の冒頭にも、書きましたが、この映画は非常にもったいない作品でした。
面白くない映画ではないのですが、前作のキック・アスの良いところが出し切れていないように思えました。
前作の、主人公キック・アスは、冴えない中二病をこじらせたような人でした。
しかし、今作では
「ヒーロー活動の興奮が忘れられない」
という理由で、ヒーローを続けていたり、ところどころ嫌な奴になっていたり、なんというか、すごく残念です。
冴えないし力もないが、勇気と正義感という他の人とは違った、大きなものを持っていたのに、
「すごく、残念な成長をしてしまった」
と思ってしまいました。
これでは、ヒーローの仮面をかぶった、ただの残念な人です
むしろ、母を殺してしまったことにより、何かに目覚め(笑)、マザーファッカーを名乗るというびっくりするような斜め上な成長の仕方をし、最期まで悪を貫いた元レッドミストの方が個人的には好きです笑
テンションが上がったシーン
私が一番興奮したシーンは、キック・アスに触発されヒーローになった人々が、キック・アスとヒットガールの二人を助けるために駆けつけたシーンです。
キック・アスはあまり良い方向に成長した訳ではありません。
しかし、弱かった頃に、悪と戦ったおかげで周りに与えた影響は絶大です。
その影響を与えられたヒーロー(元一般人)たちが、今度はキック・アスのために共に戦うという王道な展開は、もう最高でした笑。
(一歩間違えると、危険な思想を持った人たちの危険な抗争ですが、スカッとして、見終わった後に最高の気分になれたので、深くは考えないことにします笑)
よくなかったところ
鑑賞して、一番よくないと思ったところは、仲間とずっと一緒に行動していたところです。
私は、弱くてどうしようもないヒーローだけど、戦えるところまで全力で戦い、死ぬ直前でヒットガールに救われる、そんなキック・アスが好きでした。
それなのに、今作ではたくさんの仲間を作りキック・アスの個性を潰し、暴れまわりました。
なんというか、やっていることは、人助けだとしても、
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
みたいな感じがして、あまり好きになれませんでした。
印象に残ったところ
毒でなく、アドレナリンという、終盤の場面がとても印象に残りました。
「最期を覚悟して戦っていたビッグダディの、自決用の毒薬が実はアドレナリン」
ですよ??笑。
自決する用の毒と見せかけて、実は、
死を覚悟して諦めたヒットガールに、「諦めるな!!!」と言い、戦うための力を、死んでしまったビッグダディが与えている
と、いうように感じることができて、とても好きです。
一言で表すと
「やっぱり主役はヒットガール」
前作では、まだ子供なのにすごすぎる演技とアクションをこなし、とても目立っていたヒットガールが主人公であるべきだと考えました。
しかし、今作では、「ただすごいから」ではなく、映画の中の登場人物として一番成長していると感じられたから、主人公にするべきだと思いました。
ヒットガールは、「ヒーローを辞めたことも、義理の父との約束を破りヒーロー活動を再開させたことも」過去の自分と決着をつけ、自分自身で選択しています。
昔のヒットガールは、子供時代を実の父に奪われ、怪物に育てられました。これは、自分の意思ではありません。それに対して今作では
「自分で選択をする」
と言う、大切なことを学び成長しました。
このヒットガールという登場人物こそが、この映画の
「観客に伝えたい何か」
なのではないのかと個人的には考えました。
まとめ
映画の世間的な評価もあまり高くない「キック・アス」の続編ですが、これは主人公がキック・アスであるからではないか、と思います。
もし、前作から今作までの主人公をヒットガールにすると、個人的な評価は星5になります。
なので、これからキック・アス2を鑑賞する方は、ぜひ主人公ではなく「ヒットガール」に注目して、見て欲しいです。
きっと、世間的な評価とは違った捉え方ができるのではないでしょうか。