【滝を見にいく】感想や考察:安心して見られるサバイバル映画「滝を見に行く」

シェアする

こんばんは!

突然ですが、皆さんのお母様は今おいくつでいらっしゃいますでしょうか?私の母は、今年で56歳になります。ちなみに祖母は83歳です。どちらもおばちゃん&おばあちゃんです。

私、地方で演劇の活動もしているのですが、昔ある役をやらせていただいたことでちょっとだけ話題になりました。その”ある役”とは……黒幕のババア。しかも当時私は高校生でした(笑)

「○○高校にとても上手い子がいる!」と各所で言っていただいたのですが、何せババアの役で有名になったので当時はあんまり嬉しくなかったです(笑)

それを最近思い出して、おばあちゃんいっぱい出てくんじゃんおもしろそう!!と思って観たのが今回の映画「滝を見にいく」です!

観終わった感想は、「めっちゃ良い映画見つけちゃった!!!!」

個人的評価は星5です!!!

映画の基本情報

【監督・脚本】沖田修一

【題名】滝を見にいく

【公式サイト】http://takimini.jp/

あらすじ

紅葉を楽しみ幻の滝を見にいく温泉付きツアーに参加した7人のおばちゃん&おばあちゃんたちのお話。

ツアーガイドである菅が先導して山を登っていましたが、なんと彼は新人。途中で道に迷ってしまったらしく、菅は「すぐ戻るので待っていてください」と言い残して去り、そのまま行方不明になってしまいます。

思いがけず、山の中に取り残されてしまった7人の年齢層高めサバイバルが始まります。

キャスト・登場人物

根岸純子(ジュンジュン):根岸遙子

手先が器用なおばあちゃん。今回のツアーは娘からのプレゼントです。

谷由美子(ユーミン):安澤千草

美容師のおばちゃん。喫煙者。3万円も払ったので、絶対温泉に入りたいらしいです。

関本百合子(セッキー):荻野百合子

眼鏡とポンチョのおばあちゃん。1年ほど前に旦那さんを亡くしています。

桑田三枝(クワマン):桐原三枝

腰を痛めているおばちゃん。クミと友達で、ハキハキしています。

田丸久美子(クミ):川田久美子

オペラの経験があるおばちゃん。クワマンの友達で、めっちゃ歌うまいです。

花沢敬子〈師匠〉:徳納敬子

カメラ女子。最年長のおばあちゃんです。彼女のベストからは何でも出てきます。

三角道子(スミス):渡辺道子

カメラ女子のおばちゃん。敬子さんと一緒に写真を撮ります。とんがりコーン好き。

菅:黒田大輔

このツアーのガイド。彼が道に迷ったせいで、7人の大冒険(?)が始まりました。

本編の感想

こちらの作品、コメディです!!!

本当に、とても面白くて良い作品を見つけてしまいました。もっと沢山の人が見たらいいのに!!!

※以下ネタバレを含みますので、嫌な方は「この映画を一言で表すと」の欄に飛んでください。

よかったところ

ストーリー

女性7人で遭難ってなったら、大喧嘩と大分裂が勃発しそうじゃないですか。険悪なムードになって、みんなバラバラになって、裏切りがあったりして助からない人が出て……みたいな。この映画は、そういうの無いんですよね。

私、奇●体験アンビ●ーバ●ーとかの番組が苦手なんですよ。ハラハラするし、見ていて疲れるじゃないですか。彼らの運命やいかに!とか言いながら、途中のインタビューで本人が「あの時はこんな気持ちでした」とか答えてて、いや助かっとるやないかーい!ってなるあのかんじ。言い争いが起きたりとかも、あまり見たくないし好きじゃないんですよ。

この作品は、サバイバル中ピリピリしたかんじがほとんど無いです。笑えて、少しうるっと来て、とても良いストーリーでした。

きっとみなさんも、魅力溢れる登場人物たちを応援したくなります。

それから、ぶっ飛んだことが起こらなかったのも良かったです。ギリギリありえそうな状況と展開。

出演者たちのリアルな不安な表情から、もしかしてこれはドキュメントなんじゃないだろうか、とか、一瞬こちらも騙されてしまうくらいでした。

ただ、滝って特別な力があるらしいんですよね。心が浄化されるように感じたり、不思議な体験をしたり。

もしかしたら、このサバイバルは幻の滝が与えた試練だったのかもしれない、という考え方もできそうです。

役者の演技

7人の女性出演者はみんなアマチュア。調べてみるとどうやら一般応募からの選抜らしく、舞台経験のある人からそうでない人まで様々です。しかし、出演者全員が素晴らしい!シーンごとの様々な表情がとても自然で、心に響きます。

山を歩く姿や表情はイキイキしていて、危機的状況であるはずなのにすごく楽しそう。この表情、なかなか意図的に出せるものじゃないですよ。プロ顔負け&アマチュアならではの演技でしたし、顔の知れた俳優よりよっぽどリアリティがありました。

監督の、役者の”のせ方”も上手かったのではないでしょうか。プロはアマチュアを見下しがちですが、そんなことなく撮影が進められたのだろうなと予想しました。素敵ですね。

キャピキャピするおばあちゃん達

夜は恋バナに花を咲かせ、暗闇の恐怖に打ち勝つための大合唱。いっせーのーせゲームで盛り上がり、ヘビにビビりまくり、縄跳びしたり、知恵を出し合って、とにかく楽しそうなんです。

お互いの得意なことを使いながら徐々に団結していくかんじが、本当に可愛くてほっこりしました。この人たち、きっと大丈夫だなって思わせてくれます。

あまりよくなかったところ

ありません!!無いです!!!

めちゃくちゃ頑張ってひねり出すならば、有名俳優が一人も出ていないことくらい。でも、よかったところに書いた通り別にそんなの関係なかったです!

まあ、あと挙げるならばサムネイルでしょうか。とっても良い表情してるし、折角なんだから絵じゃなくて役者の顔にすれば良かったのになとは思いましたよ。

印象に残ったシーン

ラストシーン

最後、全員で幻の滝を見にいくシーンが1番印象的でした。ジュンジュンの提案に、一人、また一人と賛成者が増えていく。7人の中に芽生えた絆を感じました。

山を駆け下りて行き滝に到着すると、それぞれに滝を楽しみます。その表情はみんな若々しくて、すごくすごく綺麗で、本当に美しかったです。

彼女たちのゴールはみんなで助かること。でも、そのためにはこの滝を見ることが必要不可欠だったのだろうなと思いました。一見すごく遠回りだけど。

滝、思ってたより大きくないし、絶景!って期待してたのよりちょっとショボいけど、彼女たちにとっては十分すぎるくらいの景色だったのだと思います。私はその気持ちに共感できました。

この映画を一言で表すと

「安心して見られるサバイバル」(笑)

全編通して基本ピンチだけど、この人たちならきっと助かるだろう、っていう安心感があります(笑)

まとめ

「滝を見にいく」、あまり知られていないけれどめちゃくちゃ良い映画でした。母にも紹介して、今度一緒に見る約束もしました(笑)

サバイバル系苦手な方でも食わず嫌いせずに見てみてほしいです!

私もまた見たいと思います。皆さんも是非ご鑑賞ください!おすすめですよ!!